サラリーマン、つまり、所謂(いわゆる)会社勤めの人と、自営業、つまりは起業した人との違い。
その一つが、お客様からのお金の「もらい方」です。
敢えて、稼ぎ方、とは言わない。「もらい方」。
いつも同じ人、、、ここの「人」とは法人という意を含むのですが、、、毎月毎年同じ人からお金をもらって、それで生活している人がサラリーマン、会社勤めの人。
それに対してですね、自営業というのは何かっていうと、お客様からもらったお金で生活する人、なんです。
自営業というリングで生きる人、その生活を支えるのは、直(ちょく)で、お客様です。
お客様は、お客様の数だけ様々で、その様々なお客様に生活を支えていただいている。
勿論サラリーマンもお客様とは接します。
接しますが、お客様からもらったお金を直接生活に充(あ)てるわけじゃありません。
自身の生活のパトロンは、今月も来月も特定の人、特定の偉い人(たち)。
ちょっと変ないい方しますね。
少なくとも自身の生活を成立させるだけという目線でいえば、サラリーマン、会社勤めのうちは、特定の人にペコペコしてればうまくいきます。
ところが、自営業になっちゃうと、周りの人全員にペコペコしなきゃいけない、というわけです。
まぁ、サラリーマンにはサラリーマンなりに、理不尽なことがあります。
でも、振り返ってみると、その理不尽は、ほぼ説明がつく理不尽でしたね。
理不尽は理不尽なんですけども、ほぼ論理的な理不尽なんですよ。
そして、その理不尽をもって、自身の生活が破綻してしまうような事態にはなりません。
ところが、自営業をやっていて遭遇する理不尽は違いますよ。笑
何せ、ほとんどが自身の生活を直接支える、お客様=パトロンの理不尽、ですからね。
お客様の理不尽故に、自身の生活が破綻する局面だって普通に訪れる、ということ。汗
起業し、自営の道を選んだ途端に、会社勤めの人のお客様への文句や愚痴が、まったく共感できなくなるのは、実はここが源泉です。
お客様を、逃しても、怒らせても、君の生活は壊れやしない。
自営業にとっての「お客様」と、会社の一員、一部分として、会社組織の中での自分の生き方を考えればいい人にとっての「お客様」とは、全く意味が違う。
故に、会社勤めの君は、私よりも「お客様」に対して、自由。
厳しい話をするけど、サラリーマンのくせに、「お客様のため」などという、思い上がり=思いつめることをやめて、もっと自由になったらいい。
それ、君のためにも、お客様のためにもなりません。
株式会社アズワン_小林大祐