昨日、経団連の産学協議会での、採用活動前の「インターンシップ(就業体験)」に関する報告書のニュースがありました。
今春、我が家では次男と三男が社会人に、で、ちょうど一年前のことを思い出しまして。
そう、一年前、次男はコロナ禍で浸透した「オンライン面接」に勤しんでおりました。
以前からITとネットを用いたAI面接が話題になることはありましたが、導入企業はまれ。
そんな折、コロナ禍によって、対面面接が避けられ、幸か不幸かオンライン面接が一気に広まりましたよね。
次男たち、つまり今春2022年卒採用生は、「オンライン面接」2年目ということになるのでしょうか。
「オンライン面接」
危機対応上、仕方がないリアクションでしかなかった初年度よりも、昨春は、企業側も能動的なアクションの「オンライン面接」、「オンライン面接」を活用した新卒採用だった。
そう話してくれたのは、現在3年目の「オンライン面接」を終えようとしている、某大手メーカーの人事部に採用担当マネージャーとして勤務している私の友人Wさん。
彼がホッピー片手に語ってくれた、「オンライン面接」のメリデリ(merit & demerit)の話がなかなか示唆有る話で面白かったので、記憶の範囲で紹介します。
まず、地方学生の参加が顕著に増えた、とのこと。
地方学生とのアクセスが容易になり、応募が増えた。
地方学生選考は、本人も大変だが、人事の負担も大きいらしい。
考えてみれば、日程を調整して連絡し、交通費を支給するならその事務的手続きも必要。
「オンライン面接」はこれらの負担をすべて解消、会社としても直接的には出張費、間接的には調整労力コストが大いに削減されたといい、第一にこの点をメリットとして挙げていました。
調整労力コストが削減されたのは、地方採用に限ったことだけではなく、そもそも対面面接より「オンライン面接」のほうが、時間の調整や場所の確保などのセッティングがとても楽だ、ということです。
人事部の部屋の一画に面接用のブースを設定しておけばいつでも面接できるし、出社しなくても自宅で面接することもできる。
時間の融通がきく、会場設置調整労力の軽減、そしてペーパーレスの推進。
特に、他部門や取締役、経営者層の面接にあたっては、依頼、時間調整、場所の設定が非常×3に面倒だったらしい。笑
とにかく「オンライン面接」ではそうした気苦労がなくなって、人事としては負担が激減したとのこと。
あと、記録できることで見直しができるのがいい、とも話していましたね。
手元で記録しなくていいので発言内容に集中できるので、じっくりと質疑応答ができた、と。
学生さんだって、附室での変な待ち時間がないから、「オンライン面接」のほうが集中して準備、本番での話をできているような気がするそうです。
へぇ、意外にもなんかいいこと尽くしだね。
じゃぁ、御社はこれからもオール「オンライン面接」かい?
そうきくと、いやいや、今の話は“いい話”。
もちろん「オンライン面接」ならではの困った話もあるわけ、と。
その話こそ、聞かせてほしいですね。
「オンライン面接」入社の我が子たちにとっては、入社後の会社生活へヒントになるでしょうから、是非。
(株)アズワン_小林