「なぜその決断を下したのか?」
会社の上司からでも、部下からでもいい、そう問われたとき、あなたはどうしますか?
大抵の人は、データや数値で装飾された完璧な根拠を用意しようと腐心するでしょう。
逆に「最後は「勘」で決めた」と言い切る勇気が、あなたにありますか?

多くの人が、時に思い切った、新しい決断ができない理由は、「失敗しないための100%の根拠」を求めてしまうからです。
しかし、ビジネスの最前線で100%の根拠が揃うことは、論理的にあり得ません。
100%に近しい、高い確率の根拠があったとしても、それは常に「過去」の中にしか存在しない。
根拠として採用に足るデータとは、すべて過去の集計であり、未来を保証するものではないからです。
成功率が7割見えたなら、残りの3割を埋めるのはデータではなく、他でもない、あなたの「意志」と「勘」です。
「勘」という言葉を、全て単純に思いつきやギャンブルと混同してはいけません。
プロが放つ「勘」の正体は、その地点に至るまでに積み上げてきた膨大な成功と失敗の記録と記憶が、無意識下で高速処理された「超高度な統計的判断」です。

言語化はできないけれど、なんとなく違和感がある、あるいは、なんとなく勝機を感じる。
その感覚こそが、実はあなただけの最強の武器でもあります。
「データではこうですが、私の経験則(勘)がこっちだと言っています。」
そう言い切れるプレーヤーやリーダーこそが、未知の領域を切り拓くことができます。
そして、大事な補足。
「勘」で決めることは、決して無責任になることではありません。
むしろ逆。
「データではこうなのに」と過去の成功体験に反し、「データではこうだから」という言い訳を捨て、自分の感覚を信じ、その結果に対して全責任を負うという、最も誠実で、最も責任を伴うコミットメントです。
今日の結論。
ある程度のキャリアを重ねたビジネスパーソンにとって、自分の「勘」を信じ、選べる、変える、進めることは、重要かつ必要な能力。
そして「最後は「勘」で決めた」と言い切ることでしか、決めた道を正解にしていく行動力は磨かれない。
週末聞いた、今回のあなたの直感の決断とやらに対して、私はそう思っています。
頑張って。

株式会社アズワン_小林大祐