今、友人から「建築条件付き土地」購入検討の相談を受けています。
実は、かつて私も、「建築条件付き土地」を購入、現在の自宅を新築しました。
「建築条件付き土地」は、基本的に土地に分類される不動産(取引)のですが、最終的に手に入れるのは新築の一戸建てとなります。
好みの建築家やハウスメーカーに家を建ててもらいたいと、土地を探している人にとっては、注意点もあることを、友人にはいろいろ説明しましたが、やっぱり知らないことも多かったらしい。
なので、その友人へレクチャーした内容のおさらいを兼ね、今回記事として取り上げてみたいと思います。
「建築条件付き土地」とは、言葉通り「建築条件」が付いている「土地」のことです。(そのまますぎますか笑)
- 販売されているのは土地。
- そして、この土地を買った人は、土地の売り主あるいは売り主が指定した施工会社と、一定期間内に建築工事請負契約=新築建物取得についても契約を結ばなくてなりません。
- 前述2を了解してくれる人に売ります(という土地です)。
さらに2についてのポイントは、
- その土地に建てる住宅の施工会社を、自分で自由に選ぶことはできないません。
- ただし、間取りプランや工事費用などに条件はありません。
ということ。
ここを友人は勘違いしていました。
「建築条件付き土地」の場合、売主は、土地の形状だけではどんな家が建てられるのか、予算はどの程度を見込んだらよいか、等々について、購入検討者側ではわからないであろうということを想定して、“土地の販売(広告)”ながら、“参考プラン”といわれる間取りなどの情報を掲載することが多いのです。
故に、買主は、色々説明を受けて、検討しているうちに「この参考プランの建物を、そのまま建てなくてはならない」と勘違いしてしまうケースが少なくありません。
「建築条件付き土地」の取引でマストなのは、この会社=施工業者で建ててもらいます、です。
このプランの建物を建ててもらいます、ではありません。
大前提として、ここを先ず押さえておきましょう。
では、「建築条件付き土地」を検討するにあたって、土地を探している人が注意しなくてはいけない点について、次号でもう少し説明しましょう。
(株)アズワン_小林