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「朝令暮改」をしなやかに

「朝令暮改」をしなやかに

 

昨日の記事で、私たちには時に「勘」で決める勇気が求められる、というお話をしました。

そして、「最後は「勘」で決めた」と言い切ることでしか、決めた道を正解にしていく行動力は磨かれない、とも。

 

実はこの「勘」で決める力を持つには、実は同時に携えるべき覚悟があります。

それが今回のテーマ、「朝令暮改」。

 

「もし自分の勘が外れたら?」

この恐怖に打ち勝つ唯一の処方箋が、「朝令暮改」を受け入れる覚悟です。

間違っていたら秒で直せばいい、というバックアッププラン。

これがあるから、私たちはフルスロットルで最初の一歩を踏み出せる。

「朝令暮改」は、ビジネスと企業経営のスピードを支える安全装置です。

 

私たちは「前言撤回」を恐れます。

それは、自分の言葉に責任を持ちたいという誠実さの裏返し。

しかし、本当の誠実さとは「過去の自分(の結論)に固執すること」ではありません。

常に「最新の状況に対して最適解を出し続けること」であるはずです。

  

「今日の情報は、昨日の私にはなかった。だから、今のベストはこれだから、変更する。」

こう言い切るには、相応の勇気がいります。

しかし矛盾を突かれることを恐れ、古い情報を握りしめている間に、状況は難化、悪化します。

過去の自分の決定、という呪縛から解き放たれ、常に「今、この瞬間の最適解」を選択し続ける。

それができるのは、真に責任を背負ったものです。

 

勿論「朝令暮改」を繰り返せば、周囲、特に部下や現場から「振り回される」と不満が出ることもあるでしょう。

ここで大切なのは、「なぜ変えたのか?」という情報のアップデートを共有することです。

「昨日と今日で、この数字が変わった。」

「競合がこの動きを見せた。」

リーダーがキャッチした変化を言語化して共有すれば、それは「迷走」ではなく「進化」として伝わります。

「朝令暮改」の実践を通じて、部下や現場に「一貫性」だけではなく、「適応力」を求める文化を作るのも、重要なリーダーシップです

 

要するに意思決定とは、一度だけ正解のボタンを押す作業ではありません。

放った矢が風に流されたら、瞬時に次の矢の角度を調整する。

その連続こそが、本当の意思決定、転じて、真のリーダーシップや経営の正体です。

 

時に「朝令暮改」のチカラを正しく発揮し、一貫性という檻(おり)を壊しましょう。

自らの矛盾を認め、堂々と語り、風向きを読み、変化する波を乗りこなし、誰よりも速く、遠くの目的地へ到達する。

 

今、あなたが本当は変えたいけれど、「体裁を気にして」続けていることはありませんか?

ならば明日、勇気を持ってアップデートを宣言してみましょう。

 

株式会社アズワン_小林大祐