「コントロールできないものではなく、できるものに意識を向ける」とは、心理学でよく言われる定説。
不無意味な苛立ちや不安を回避するためには、過去の出来事や、他者の心情・言動はコントロールできない、というのをまずは大前提にしておくこと。
つまり自身が動き、または働きかける事で修正されることと、そうではないことの線引きをする(できる)こと。
これは、自己の心身の安全を確保する上ではとても重要な能力です。
例えば、満員電車が気にくわないと思っている人でも、それを満員電車の乗員に怒る人はいないでしょう(というよりいたらそれは奇人です笑)。
毎日他人が同じ満員電車に乗ってくることや、この時間に通勤させる会社のルールは、自分自身でコントロールできない=変える事が出来ない。
ならば、まず「これはそういうもんだ」と割り切って、あとは自分が電車に乗るかどうか、つまり「この満員電車に乗らないといけない生活をする(続ける)かどうか」を判断して、行動するだけです。
特に、人や人間関係こそは、そうアンコントロール。
なにしろ私もそうですが、大人になって人はほとんど変わりません。
なのに、変わらない自分を棚に上げ、他人を変えよう、などと考えてしまう。
そんな自分にしばしば気づくときこそ、先の定説。
「コントロールできないものではなく、できるものに意識を向ける」
人や人間関係に悩んだときは、人や人間関係“以外”のポイントに意識をずらして考えてみよう。
株式会社アズワン_小林