三菱地所(株)は、2025年に竣工予定の「(仮称)内神田一丁目計画」(東京都千代田区)において、食と農の産業支援施設整備に向けた取り組み「めぐるめくプロジェクト」を始動すると発表しました。
同社は、同計画で建設するビルの2・3・4階に、食や農に関する分野の企業活動支援および交流促進のためビジネス・産業支援施設を整備。
同施設は、これからの食産業や農業・水産・畜産業を担う地域の生産者や加工者等(チャレンジャーと定義)のシェアオフィスといった用途に加え、食や農に携わる企業やプレイヤーが集まり、チャレンジャーとのコミュニティを形成、多様な共創が生まれる場として活用する狙いです。
「めぐるめくプロジェクト」自体は、同施設の開設に先立ち実施する活動で、地域を育む生産者と都市で暮らす生活者が相互に理解を深め交流し合い、豊かな食や社会の構築を目指す取り組みです。
三菱地所を幹事に、デザインの力で新しい価値を生み出すクリエイティブ・カンパニーの(株)ロフトワーク、食の価値共創活動を推進する(株)シグマクシス、社会課題解決を目指すチェンジメーカーのPR等を手掛ける70seeds(株)の4社で展開。
イベント開催等を通じて、全国各地の「食農共創拠点」や共創の活動を推進する自治体とのネットワークを広げ、地域間やプレイヤー同士の交流、生活者とチャレンジャーの交流を促進していくそうです。
未来の食産業や、農業・水産・畜産業といった第一次産業を担う地域の生産者や加工者などと、都市で暮らす生活者が、様々なテクノロジーや規制緩和を梃(てこ)に、直接、そして相互に理解を深め、交流し合う、その仕掛けが、豊かな食、豊かな社会をつくる。
こういった取り組みが、今後のデベロッパーの本懐、都市開発の意義の一つと、いうわけですね。
「めぐるめくプロジェクト」、(仮称)内神田一丁目計画と共に注目です。
株式会社アズワン_小林