世の中には、二つの”ありがちな世代論”、があります。
一つが、 (今の)若い世代はけしからん、論。
言い方を変えて、若手は頼りにならない、もっと元気出せよ、的な論。
もう一つは、前世代から残存する価値観=老害、論
時代は変わった、若い世代は親父たちに騙されるな、論。
人生の経過とともに、様々な経験をして、価値観が地層のように自分の中で積みかさなっていく。
「世代」とは、時点時点で、その地層の表面に、どの種類の土が見えているのか?
それが、その人の、その時点の「世代」とよばれるものだと、私は考えています。
そして。
この積層された土=経験から得てきた価値観っていうのを、しょっちゅう混ぜている人がいるんです。
つまりは、過去から現在において、自身で積層してきた価値観を混ぜることのできる人。
老いも若くも、そういう人との比較においては、”ありがちな世代論”として対峙することはないんですよね。
価値観が、常に土壌改良されている人。
若くして、そして老いてなお、so interestingな人たち。
まぁ「最近の若手は」というも、「彼はもう老害」というも、要するに、所詮双方の世代をターゲットとしたマーケティングみたいなものです。
そう嘯(うそぶ)く人が、どっちの世代を、客=味方として囲おうとしているだけなんでね。
惑わされることなく、自身の地層=価値観、どんどん重ねて、常にしっかり混ぜておきましょう。
さすれば、”ありがちな世代論”に巻き込まれることも、惑わされることもないでしょう。
株式会社アズワン_小林大祐