あなたの仕事の報酬は?
そりゃ給料、お金です。
まぁ、お金だけじゃないけど、、、
仕事の報酬には、「起承転結」があります。
働く報酬をお金と捉えているうちは、まだまだ「起」。
貴方が得ている給与は、働く人誰もがはじめに得る「起」の報酬。
できなかったことができるようになる。
それが楽しいと思える。
ただご飯を食べるために、給料を稼ぐためにやってきた仕事。
それが、どんどん上手になることが面白い。
RPGゲームで、徐々にレベルが上がっていく感じです。
自分の能力が上がっていくこと、それが喜びになるころ。
能力が報酬になった段階、お金以外の報酬に気づき出したら、「承」のステージ。
仕事の能力が一定以上上がるころには、仕事の全体像が見えてくる。
今、自分がやっている仕事、与えられたミッションの周囲や裏側で動いている、沢山の人、物、金、情報を理解して、仕事と組織、会社の全体像の解像度が上がる。
ここまでくると、自分自身で仕事を産み出すことが出来るようになります。
自分でこの仕事をやりたいと手を挙げ、こういう風にやりたいと自ら企画し、それを上司や顧客が採用してくれて、それを為す。
自身で産み出した仕事自体が報酬、という状態が「転」の段階です。
自ら、社会(お客様)、会社、そして自分を巻き込んで仕事を生み、為す。
三方良し、の成果、成功体験繰り返していると、やがてどこでも、どんな仕事でも楽しめちゃう、面白く感じる、の状態なります。
これが最終フェーズ、「結」。
要するに、与えられる給料でも、得た能力でも、為した仕事でもなく、仕事を通じた自身の人間としての成長、様々な経験や多くの人との出会い、結果としての人生の成熟こそが、仕事をする報酬だろうと考えている状態です。
「承」と違うのは、スキルアップすることを報酬とするのではなく、人間(性)、人生として充足することを報酬、とするところ。
仕事の報酬には、こうした起承転結、の段階があります。
「起」、お金の報酬は、市場の原理に左右される。
「承」、能力の報酬で言ったら、例えば、年老いて、スキルがうまく上がらない時期が来る。
「転」、仕事の報酬もそうで、自身で産み出した仕事だとしても、ジョブローテーションや、自分以上の適任者の出現などの理由で失う可能性もある。
対して「結」の報酬。
仕事を通じた自身の人間(性)、人生の充足は、完全に自発報酬。
言い方を変えれば、どんな場所でも、どんな時期でも、どんな形であれ、必ず手にすることができる報酬、誰かにも奪われることがない報酬です。
「起」から「承」、「転」、そして「結」へ。
それぞれの段階で、それぞれの報酬を得る。
そもそも大凡(おおよそ)、リアルに食いっぱぐれるようなことがないこの日本という国で、給料=お金だけを報酬と考えるのは、実にもったいないことです。
最後に、「結」フェーズの小生から、補足を一点。
この起承転結の報酬、という考え方は、自身で段階を経て実感、腹落ちするもので、決して他人から押し付けられるものではありませんので。
要するに、「仕事の報酬はお金じゃないよ」といって正当な対価も与えず、能力だ、成長だ、と押し付ける上司や会社は、濃淡有れどブラック企業のそれですから。
そこはご用心を。笑
株式会社アズワン_小林大祐