住友林業(株)が、同社グループが運営する介護付有料老人ホーム「グランフォレスト田園調布」(東京都大田区、居室数78室)を報道陣に公開しました。
同施設は事業主であるJR西日本プロパティーズ(株)より住友林業グループが開発・運営の依頼を受けて開発したもの。
JR西日本プロパティーズは、住友林業に建物一棟を賃貸。施工はコーナン建設(株)、運営はスミリンフィルケア(株)が手掛けます。
ちなみにスミリンフィルケアが運営する介護付き有料老人ホームは17棟目です。
「グランフォレスト田園調布」は東急東横線「多摩川」駅徒歩9分に立地。敷地面積1,993.42平方メートル。
鉄筋コンクリート造地上5階建てで、延床面積3,794.21平方メートル。
介護居室面積は20平方メートルで、木質感のあるフローリングや建具を採用。
ベッドにはセンサーマットを設置し、離床や心拍数・呼吸数等を感知し、24時間常駐しているケアスタッフに通知。
また、天井やトイレ、入口などに見守りセンサーを取り付け、居室温度・湿度、トイレの回数などを記録。異常値が検出された場合は、職員が駆け付けるなど、ICTを活用し、要介護者の夜間徘徊や立ち上がり動作に伴うケガを防止しています。
屋上や中庭は、入居者が自由に出入りできるくつろぎの空間として開放。
在来種を中心に植樹し、生き物の住処となる巣箱や、鳥が水を飲んだり水浴びをするためのバードバスも設置。
「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System、建築物省エネルギー性能表示制度の略称)」をはじめ、生物多様性保全の取り組み成果を認証する「ABINC(Association for Business Innovation in harmony with Nature and Community、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会の略称)」を有料老人ホームとして初めて取得し、環境にも配慮した施設となっています。
料金は、前払金プランで入居金1,470万円~、月額利用料24万3,000円~。
月払プランで月額利用料48万8,000円~。
先月末時点で22人の入居が決まっていて、「グランフォレスト」シリーズの中でも入居者が決まるペースが早く、立地の良さや価格面が好評だそうです。
介護付有料老人ホームでは、高齢者の重度化や看取りに対応するために、手厚い介護サービスを提供する必要があります。
しかし、介護職員の確保や定着が難しく、人手不足や高い離職率に悩まされているのも現実。
こういう業界のリーディングブランドが、施設の供給を続けることで、人材の確保と待遇向上、ならびに業務付加改善のためのICT等テクノロジー活用の推進が図られることを期待します。
株式会社アズワン_小林