割とあるあるですが、一線を退いた元サラリーマンの方に、「これまで何をやってきましたか?」というと、「〇〇社にいました」「〇〇社で部長をやっていました」と答える方がいます。
これ、私は○○というシステムの中に組み込まれて機能していました、という返答のパターン。
逆に言えば、自身が提供した(してきた)価値は何なのでしょうか?という問いには答えていない。
おそらく当時も、提供すべき価値とは?っていう考えで仕事はしてなかったんだろうなー、と。
起業して今日まで、私は、多くの人に「自分に何ができるかわかってもらいたい」と考え、仕事に取り組んでいます。
大げさでもなんでもなく、これは自営業としてお客様から直接お金をもらう上で、一番必要なことだからです。
商売の世界で必要とされる人や会社というのは、なにかしら役に立つ人や会社ということ。
言い換えれば、何かしら相手に価値を提供できるということ。
つまり、自分に何ができるかわかる、ということは、自分がお客様や社会に対して価値を提供する手段がわかる、ということです。
逆に、自分に何ができるかがわからないということは、何を売っているかわからないのに、何かを売らないといけない状況です。
それでは商売になりません。
サラリーマン時代の反省としては、もっともっと自分自身の提供価値にこだわって仕事に取り組めばよかったと思っています。
安全で楽な立場のうちに、自分がお客様や社会に対して価値を提供する手段をもっと増やしておけばよかったな、と、今はちょっと後悔、です。苦笑
株式会社アズワン_小林大祐