あなたが何かの組織のリーダーや、ボスだったとして想像してください。
優秀で、価値観が合う、Aメンバー。
少し「どんくさい」けど、価値観が合う、Bメンバー。
優秀だけど、価値観の合わない、Cメンバー。
少し「どんくさくい」し、価値観も合わない、Dメンバー。

もっとも、あなたの組織から遠ざけねばならない、関わってはいけないのは?
Dメンバー、ですか?
絶対に、違います。
絶対に、Cメンバー、です。
優秀だけど価値観が合わない人。
これが一番「ダメ」なんです。
無論、Aメンバー=優秀で価値観が合う人ってのが一番。
価値観が合うも、どんくさいBメンバーが二番目なんです。
危険なのは、Cメンバー=優秀で価値観が合わない人の、”影響力”です。
どんくさいBメンバーは、どんくさいだけあって、おおよそその影響も限定的なんですよね。
ところが、優秀なCメンバーは、他のメンバーに「影響力」を及ぼす力がある。
組織の価値観が合わない人が、組織内部で醸し出す影響力は、とかく組織にあっては危険です。

この人に影響を受け、例えばBメンバーが、Dメンバー化する。
あるいはAメンバーが、Cメンバー化する。
そうして、組織のメンバーの非戦力化が進んでいくんです。
どんな組織も、”自走するメンバー”が欲しい。
でも要は、その自走するエンジンや燃料が、価値観です。
だから、価値観はちゃんと伝える、正しく、強く。
その上で擦り合わせた方がよい、何度も、丁寧に。
多少価値観が合わなくとも、彼は彼女は優秀だから、、、は、実は危険ですよ。

ちなみに、価値観が合わない人って、実は2種類います。
本当に合わない、っていう人。
合わせる能力がない、っていう人。
結論。
あなたが率いる組織に、あなたやあなたの組織の価値観と合致しない人、っていうのは、絶対入れない方がいいと思います。
例え、どれだけ優秀だったとしても。
結局、俗にいう、「多様性」っていうのは、やはり価値の一致があった上。
組織を活かし、その組織で人を生かす、そんな立場の今の私は、強くそう思っています。

株式会社アズワン_小林大祐