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叱るお作法

叱るお作法

 

今日(こんにち)の若者、Z世代は、怒られたり叱られたりされた経験が少ないから、 怒られ(叱られ)耐性がない、みたいなよく聞く話。 

会社で叱られると、拗ねるし、すぐに病んじゃう。

で、パワハラって騒いじゃったり、辞めちゃったり。

 

怒られて、叱られてへそ曲げてがまかり通る、そんな彼らが守られる、追い炊き前のぬる~い湯船のような現代情勢は少々異常。

ただ、彼ら若者の叱られ耐性のなさも問題だけれど、怒っただけで、叱っただけで自分の信用ゲージが0になってしまうのもいかがなものかな、と。

要するに、怒る、叱る側にも問題、お作法があるんじゃないか?って思っています。

 

𠮟るお作法、その一は、「コト」を「ヒト」を分けて叱る。

この件について、あなたの行動が気に入らない、叱ります。

と同時に、あなたとは引き続き協業していくつもりです。

これを相手に伝えるにはですね、やっぱり「コト」=問題に対して然るべきで、お叱りやお説教に「ヒト」、つまり“こんな事をするあなたが嫌い”っていう要素がちょっとでも混じっちゃうと、お叱りの意図がぼやけちゃう。

「あなたのことは大事だけど、今回の行動にはがっかりした、直せるね?」

これです、刺さるのは。

 

叱るお作法、その二は、お叱りやお説教した後には、わかりやすく且つ圧倒的な結(成)果を見せる、っていうこと。

しかも無言の、です。「文句あるか?」っていう、あれです。

叱られた後に発生する、相手の恨みや納得いかない感を帳消しにするだけの力。

この実力を持っていない人は、他人を叱っちゃダメ。小言ぐらいならいいけど笑

「この人ムカつくむかつくけど やることやってんだよなぁ。」っていう、この憎しみとリスペクトのハーフアンドーフ。

元プロ野球選手の清原選手が「西武時代、少々素行が悪くても試合でホームランを打てば許してもらえたけれど、引退してホームランを打つ機会を失った瞬間から素行の悪さが認められなくなった。」っていうことを言ってましたが、なるほどなと思いました。

 

まとめ。

若い連中が怒られ(叱られ)耐性がない、とかなんとか言って説教できないおじさん。

実は、好き嫌いレベルでしか叱れなかったり、叱った後に長消しにできない自分のレベルがブレーキになっちゃってるだけ。

ごまかすな。笑

 

株式会社アズワン_小林大祐