「最近の若手は“指示待ち人間”でね。」
これ、あらゆる組織において、割と鉄板なお話。
「自分から質問しない。」
「やるべきことを聞きに来ない。」
とかくこう嘆(なげ)く先輩側には、「自分が若い頃は誰も教えてくれなかった。」「自分で考えてやってきた。」という自負がありがち。
まぁ、確かにそれ、時代的に事実かもしれないかもしれません。
私自身もそうでした。苦笑
でも、忘れないでください。
「自分は放置され、それでも自己解決で生き抜いてきた」のだから、後輩にも同じように独力で成長しろ、ということはまったく合理的な方法ではありません。
別の言い方をすれば、あの頃のあなたが放置されず、もっときちんと教えてもらってさえいれば、今頃もっと凄いあなたに成長できていたのかもしれませんよ、ということ。
そもそもあなたが“指示待ち人間”としている後輩は、どのポイントで、誰に、何を聞くべきなのか、がまだわからないのでは?
もしくは先輩(あなた)の余裕無い、機嫌悪いから、後輩はあなたに色々話をしにくいのでは?
前提として、質問のしやすい環境を作る。
事前に、質問が出てくるヒントを与えておく。(知識ゼロだと質問すら浮かばない。)
そしてもちろん、質問にはきちんと答える。
などなど。
私の経験上、こういう基本が出来ていない先輩に限って、冒頭の“指示待ち人間”の鉄板の憂(うれ)いを過剰にするものです。
彼らは「分かんないことあったら聞け」といいながら、質問すると「少しは自分で考えろ人」といい、挙げ句の果てには、問題が起こると「どうしてもっと早く言わなかった」というのがテンプレート。笑
短絡的に、自身の後輩を“指示待ち人間”と簡単に非難する先輩たち。
憂う前に、自分こそが実は“質問待ち人間”なのかもしれない、と一度セルフチェックしてみては。
そもそも、的確な指示に基づく成長のほうが、組織にとっては大勢、大切なのですから。
株式会社アズワン_小林