(株)住協が、東京大学との共同研究のもと、人生100年時代に対応したモデル住宅(東京都練馬区)を建築すると発表しました。
同社は昨年より、人生100年時代に対応した住宅の検討・開発を目的に、東京大学高齢社会総合研究機構との共同研究をスタート。
東大が蓄積してきた住宅・住宅地計画の叡智と、同社の住宅開発のノウハウを駆使し、100年の人生に対応した住宅・住宅地のモデルガイドライン策定、モデル住宅の開発、実用化を目指しています。
毎月実施する研究会には、テーマに合わせて住協グループ内のさまざまな部門からスタッフが参加。
勉強会や学生によるプレゼンテーション、先進的住宅の視察、建物の設計、コンセプトワークなど、約1年にわたり取り組んできました。
コンセプトは「住みこなせる家」。
建物面積は各棟90平方メートル前後の、木造2階建て。
今回発表された主な仕掛けの一例としては、
●2階にアクセスできる外部階段を設けることで、ライフスタイルの変化に対応できるフレキシブルスタイル
→例:1階でカフェ経営、2階を居住スペースにする。または、子どもが成長して家を離れたら、2階を賃貸して活用する等)
→2階を賃貸として活用することで空家対策に、二世帯住宅として活用することでコミュニティの若返りも。
→2階部分には専用の洗面化粧台、シャワー室を備えており、キッチンを設置するための配管も用意し、将来の変化に柔軟に対応できるように設計。
●高齢化時代に対応できるホームエレベーター設置棟を用意。室内階段がないため遮音性にも優れています。
●低層地域における屋上テラスの設置によって、見晴らしの良い眺望を確保。またベランピングやBBQ等、様々なアクティビティが期待できます。
といった点がうたわれています。
竣工は2023年6月を予定。
見学の機会があれば、足を運んでみましょう。
株式会社アズワン_小林