「世界に一つだけの花」
ナンバーワンよりオンリーワン。
とても響きがいい言葉ですが、“自身”でこれを実現するのは、とてもとても難しいものです。
自分らしくあればいい。
誰とも自分を比べる必要はない。
多くの人がそう思っている点において、皮肉かな、多くの人は「似て」います。
本当のオンリーワンには、余計な説明は不要です。
何が特別か?
そのオリジナルなポイントの説明には、そこに「誰か」や「何か」との比較があります。
私達が触れる、自他の特別な「何か」は、たいていの場合ベストやベターであっても、オンリーとは違う。
「私は“今までの私が人生で出会った他人(ひと)の平均値より格段に”背が高い」という具合。
ベストはベターのてっぺん、そう、比較の末(すえ)です。
それとも違う、比較の必要もなきオンリーを目指す、というならば、まずは選ばれたいという欲求と決別するしかありません。
いわずもがなこれは、承認欲求と決別するということに他ならず、、、いやぁなかなかに厳しい。
だから、承認欲求を中途半端に覆い隠して、安易に「ナンバーワンよりオンリーワンだよ」としてしまうことは、いささか危険だと私は思います。
無理に比べたり比べられたりすることを避けることで、抑えつけ、覆い隠す優越感や劣等感。
そういうものはいつか、必ず何かしら良くない形で返ってきてしまうような気がするからです。
だからかっこつけずに、時々、誰かの何か、と自分や自分事を比べては、自信を得たり、逆に落ち込んだりしてもいいんです。
言い方を変えれば、時に自分を誰かと比べることは、比較の結果はどうであれ、一定以上、健全なガス抜きということ。
比較したりされたりする時期や、機会。
それは、本当にオンリー=唯一の決断をするときのために、そして本当にオンリー=自分だけの価値観を育むために、必要なプロセスではないでしょうか。
そう私は考えています。
株式会社アズワン_小林