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汎用力、こそ。

汎用力、こそ。

 

会社員時代、「現場で」「専門スキル」を磨くことこそ重要、と信じて研鑽してきたつもりです。

営業なら営業、人事なら人事、経営企画なら経営企画、のスキル。

もっと言えば、不動産業界一筋、と特定の業界に投じた時間と経験。

 

その後起業という道を選んだ私から、今、残酷な真実を伝えます。

これら会社員として身につけた専門領域のスキルは、その会社という国の中では通用しても、一歩外に出れば驚くほど役に立ちません。

 

例えば、あまたのプロジェクトを受注する中で培ったと自負していた「営業力」は、独立初日の私を助けてはくれませんでした。

まず必要なのは、公庫や銀行を説得して資金調達をする=彼らから融資を引き出す力。

いうなれば、会社から与えられたものを売る営業力は無用。

売り物もない自分、言い換えれば、まだ何物でもない自分という人間を売る力が求められます。

 

そして気づきます。

どんな時代、どんな局面、どんな場所でも必要な力は、実は「専門スキル」などではないと。

「専門スキル」はあくまでガワ(外側)。

私のような凡人が一生食い続けるためには、そのコア(核)に、いくつかの「汎用な力」こそを非凡なほどに磨かなければいけないのです。

 

汎用な力(1)「情報収集力」

空っぽの自分を外部の知恵で満たす力。

凡人が画期的なアイデアが湧き得るには、常にアンテナを張り、質の高い情報を取り込むことで、思考の原材料を外部に求める必要があります。

 

汎用な力(2)「分析力」

情報や事象の裏側に隠された真実を射抜く力。

得た情報を「なぜ?」と疑い、分解することで、誰かが作ったシナリオやトレンドに踊らされることなく、自分なりの仮説や取り得る選択肢を導くことができます。

 

汎用な力(3)「類推(アナロジー)思考力」

一見無関係な事象やその組み合わせから、勝ち筋を読む力。

あっちの誰かや業界の成功法則を、こっちのビジネスに転用できないか、異なる分野を繋ぎ合わせる「抽象化と具体化」の往復こそが、凡人が独自性を生み出す最強のショートカットです。

 

汎用な力(4)「伝達力」

自分の言葉だけで、他人の心を動かす力。

特にSNS全盛、オーガニックで大量の情報と他人の意志が拡散する今、自分の言葉に「信頼」という重みを乗せて届ける発信力は不可欠です。

 

汎用な力(5)癒着力

強固なネットワークで、他者の力を引き出す力。

自分で集め、自分に集まった縁から「あなたと組みたい」と求められ、逆に自分もその縁にしっかり頼れる深い関係性を築く力は、長期的な生存を支えるセーフティネットになります。

 

あなたの人生を本当に守ってくれるのは、この5つの「汎用な力」です。

これを一生をかけて磨かなければいけません。

 

あなたに「専門スキル」がなくとも、基礎情報を集め(1)、分析(2)し、その分野に詳しい誰かに頼り(5)ながら、類推した(3)結論を、しっかり伝達(4)出来れば、ある程度のことは形になります。

情報収集、分析、類推、伝達、癒着、、、この十徳ナイフがあれば、大抵のことは、ってことはです。

逆に、ある分野において、汎用力の組み合わせで何とかした局面、経験、その実績の積み重ねこそが、ビジネスの現場で本当に求められる本当の「専門スキル」です。

 

今、あなたが、あなたの会社や部署、今の役割という”看板”を外したとき、何ができますか?

 

あなたが信じている、多くの専門スキルは泡に消えます。

その時に必要な、自分の「汎用な力」を磨いていますか?

 

株式会社アズワン_小林大祐