空き家活用(株)(東京都港区)が、(株)オリエントコーポレーションと協働して、空き家を対象とした「アキカツローン」の開発を発表しました。
同社は、空き家問題の原因の一つとして、耐用年数が少ない古家の購入やリフォーム費用に対応できる金融商品が少ないことから、購入に至らないというケースを指摘。
そこで、自治体と連携した空き家データを保有し、空き家所有者向けの利活用サービス等を提供する空き家活用(株)と、地域金融機関とのネットワークを保有し、多様な金融商品を展開するオリコが協業。
空き家購入者意向の状況や、金融商品の在り方とマーケットについて検討を重ね、今回の「アキカツローン」を開発したという経緯です。
「アキカツローン」は、
・利用額1,000万円
・利用期間15年
の「無担保消費性」ローン。
空き家の購入資金に加えて、リフォーム資金や解体資金、融資のおりにくい地方の木造家屋といった空き家にかかわる幅広い資金ニーズに対応します。
同社は同ローンの展開を通じて、
(1)空き家活用のプラットフォームを活用した空き家の流通
(2)自治体や地域金融機関、地元企業と連携した空き家流通による地域経済の活性化
(3)クラウドローンのプラットフォームを活用した個人ローンの地域金融機関への送客
(4)オリコの金融ノウハウと活用したローン保証事前審査、およびプロジェクト全体のスキームアレンジ
を進めていく考えです。
本年3月時点で北日本銀国、きらぼし銀行、滋賀銀行、筑邦銀行、千葉興業銀行等の地域金融機関がアキカツローンに参画を予定しているそうです。
とにかく空き家は、木造+経年=住宅ローン等が適用されづらい(ほぼ不可能な)ため、現金での購入となることが多く、弊社のご相談がくる空き家の購入のお客様も、この資金繰り(キャッシュ)の課題で購入を断念するケースが少なくありません。
先に記事にしました京都市の空き家新税よりは、目先の課題の解消になる手かもしれませんね。
株式会社アズワン_小林