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継続による喪失

継続による喪失

 

この世の中には、「続ける」ことを正とし、賛美し、そう務めよとする言葉に溢れている。

ベタには「継続は力なり」、「石の上にも三年」、「一念岩をも通す」などなど。

 

何かを「続ける」こと。

何かを得るための継続の重要性。

そのことに疑いはありません。

 

但し、同時に知って欲しいことがあります。

世の中には、不用意に「続けて」しまうと逆に何かを失う、そんな継続がある、ということ。

分かりやすいところでいえば、日々閾値を超える無茶を「続けれ」ば、健康や命を失うでしょ?

 

というように、例えば、、、

嘘を続ければ、信頼を失い。

嫉妬を続ければ、仲間を失う。

完璧を求め続ければ、余裕を失い。

必要以上に恐れ続ければ、成長を失う。

後悔を続ける人は、未来を見失い。

我慢を続ける人は、自分を見失う。

など。 

 

逆な言い方をしようか。

自分が、「大切なものを失いかけている」と感じたら、一度立ち止まって、今自分が「続けて」しまっていることを、見つめ直してみなければならない。

頑張っている、その継続こそが、実は自分の大切なものを失う原因となってはいないか?

「続ける」ことで、失うことがあるんだ。

今の君の、”継続による喪失”、その可能性を疑ってみることです。

 

人生は、自分が思うよりも、実はずっと長い。

だからこそ、「何を続けるか?」は、長い人生の”獲得と喪失“を決定づけるということ。

 

そして人生は長い一方で、なにより不可逆な時間=一度きり、なのです。

継続の質、つまり「何を続けるか?」は、そのまま人生の質を決める。

 

今の自分を「続け」ながら、将来失いたくないものを軸に、この先も「続けるべきこと」を一度立ち止まって考えてみたら?

きっと君は今、そんな時期、領域(ゾーン)に在るのかもしれないね。

 

これは経験者として。

 

株式会社アズワン_小林大祐