（株）西武ホールディングスは、西武鉄道（株）の不動産事業および沿線観光事業を、吸収分割により（株）西武リアルティソリューションズ（以下、西武RS）に、2023年4月1日付で承継すると発表しました。
同社では、2021年に発表した中期経営計画に基づき、アフターコロナにおける企業価値・株主価値の最大化を図るべく組織再編を推進。
初弾として2022年4月、ホテル・レジャー事業のビジネスモデルの転換と不動産事業の競争力強化を目的に、プリンスホテルおよび西武RSの組織再編を実施しています。
そうした中、都市交通・沿線事業においても、リモートワークの浸透などコロナ禍で生じた価値変容・行動変容が定着することで、運輸収入の完全回復は難しいと考え、損益構造のさらなる見直しを図っている、とのこと。
今回、組織・運営体制の見直しの一環として、西武鉄道の鉄道事業以外の不動産を西武RSへと移管することを決定したそうです。
これにより西武鉄道は、コロナ禍を踏まえた都市交通・沿線事業の収益力強化を加速し、将来的にはグループのモビリティ事業の中心的存在として、鉄道以外のモビリティ事業の先鋭化を目指していく、とのこと。
一方、西武RSは、西武鉄道から承継した不動産の有効活用を図り、沿線価値の向上に取り組む、という構想です。
何にせよ交通インフラ系の会社の不動産事業は、活用、処分に関わらず街の顔に関わるインパクトがありますからね。
西武グループとなればなおさら。
西武RS様の動向に注目して参りましょう。
株式会社アズワン_小林