国立富士見台団地マンション建替組合と、同組合に参加組合員として参画している野村不動産(株)、東京建物(株)、(株)URリンケージが、「国立富士見台団地マンション建替え事業」が国立市より権利変換計画の認定を受けたと発表しました。
国立市では初めての「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」による建替事業となります。
1965年に竣工した国立富士見台団地(東京都国立市、総戸数298戸)は、建物の老朽化やガス、上下水道、電気といったインフラの劣化、バリアフリー基準への不適合といったさまざまな問題を抱えていたため、2014年頃から管理組合内で建て替えの検討を開始。
その後、2018年に建替え推進決議を可決、2019年に事業協力者を選定し、建て替え実施に向けて検討を進めてきました。
施工地区は、JR中央線「国立」駅バス3分+徒歩4分に立地。
敷地面積は約2万7,497平方メートルで、建替え後は、鉄筋コンクリート造地上8階建て、総戸数589戸のマンションとなります。
延床面積は約4万7,811平方メートルで、販売戸数は未定。
既存の雑木林であるコナラやクヌギ等の樹種を植えるスペースを作り、持続的に自然環境の向上につながる緑地を形成。
野鳥や昆虫の好む樹種等を選定することで多用な生態系を作り出す緑化空間が設けられる計画です。
また、周辺住民が通学路や生活道路として利用してきた南北通り抜け通路を、車道を分離し歩行者通路として再整備。
通路沿いには人々が滞留できる公開空地スペースを設けることで、歩行者がより楽しめる空間を目指します。
今回は、こうした計画が地域のまちなみ整備に寄与する計画と認められ、国立市初の「まちづくり条例における最高高さの緩和」の承認を取得。
これによって、建て替え後の高さ制限が、一般基準の19mから特例基準の25mへと、最高高さが緩和される計画です。
明けて2024年初に本体工事着工、2026年度に竣工する予定のスケジュールです。
団地再開発、リノベーション含めて、コミュニティ形成や地域資源の有効活用などに焦点を当てた取り組みがポイントですね。
株式会社アズワン_小林