「一利を興すは一害を除くに如かず」とは、耶律楚材の言葉。
よいものを1つ増やそうとするより、よくないものを1つ減らすほうがよほど効果的、という意味。
何度もすぐ「こういう場合は、こうすればいいんだ。」とアドバイスする上司。
それを当たり前のように聞く部下。
失敗の経験も、創意工夫する余地も奪われ、自分の仕事が自分のものであることを忘れていく部下。
あーあ。
やがて彼の仕事は、”仕掛け事”ではなく、”仕え事”ばかりに。
その時、上司は「俺ってなんて熱心に指導する上司なんだろう」と自己陶酔し、一方で「あいつは指示待ち人間なんだよなぁ」と部下を嘆く。
嗚呼、相変わらずこの無駄な消耗戦のなんと多いことか。。。
熱心な上司ほど、部下の経験と意欲の根を切ってしまっている。
部下をサポートしてやろうと、考えもなく上司が働きかけると、部下のテンションとアビリティは逆に下がる。
よけいなことをするよりは、よけいなことを減らすほうがよほどよい。
まさに「一利を興すは一害を除くに如かず」。
組織における上司と部下のあるある×(につぐ)、あるあるです。
彼、一度放っておきなよ。
今はあなたのサポートこそが一害では?笑
躓くだろうけど、前には進めるタレントだと思うけど。
株式会社アズワン_小林大祐