(一社)住宅生産団体連合会が、「2022年度 戸建注文住宅の顧客実態調査」の結果を発表しました。
本調査による、「戸建注文住宅の平均顧客像」の要約は以下の通りです。
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①世帯主年齢の平均は、今年度は平均40.6歳と、昨年度より0. 7歳上昇。
②世帯年収は1,068万円で、昨年度より75万円増加。
③住宅の延床面積は123.6㎡で、昨年度より0.9㎡縮小し、2015年以降縮小傾向が継続。
④建築費は4,224万円で昨年度より408万円高くなり、住宅取得費合計は6,370 万円で、587万円上昇。
⑤平均建築費単価は34.2万円/㎡で、昨年度より3.6万円上昇し、2015年以降上昇傾向が継続。
⑥自己資金は1,915万円で434万円増加した。贈与額は1,117 万円で、421万円減少。
⑦借入金は5,473万円で、昨年度より506万円高くなり、借入金年収倍率は5.12倍と昨年度を0.12ポイント上昇。
総じて世帯年収が増加したものの、贈与額が減少し、建築費、住宅取得費が上昇し続けていることから、延床面積を抑制するとともに、自己資金や借入金を増やすことで対処している状況が読み取れます。
また、住宅性能表示については、採用した割合が75.8%(同6.4ポイント増)。
住宅性能表示の平均等級については、「一次エネルギー等級」および今年から新たに「6・7等級」が施行される「断熱等性能」を除き、「耐震対策」「劣化対策」は最高位の等級を採用する割合が高い状況。
「断熱等性能」は等級5が44.7%と最も高くなっています。
なお、住宅購入を検討する上で特に重視した点については、
・「住宅の間取り」:61.8%(最高)
・「地震時の在宅の安全性」:46.9%、
・「住宅の断熱性や気密性」:36.4%
・「住宅の広さ」:35.3%
・「収納の多さ、使いやすさ」:26.6%
となっています。
基本は間取り、なれど、やはり広さや収納よりは、断熱性能や耐震性能を重視する顧客が多いことも結果に表れていますね。
株式会社アズワン_小林