(株)東京カンテイが、恒例の2021年の三大都市圏「新築マンションPER」を発表しました。
「新築マンションPER」は、同一エリア内で分譲された新築マンションの価格が月額賃料の何年分に相当するかを示すもの。
マンション1戸当たりの収益力を測る指標で、(株)東京カンテイが考案・発表しています。
そもそもPERは株価収益率(Price Earnings Ratio)のことで、この考え方に基づき、新築マンションの価格が、その周辺で貸されている分譲マンションの賃料の何年分に相当するかを示しています。
マンションを賃貸で出した場合、何年で購入価格を回収できるかという数値ですね。
計算式は、「物件価格÷物件の年間家賃」。
数値が小さいほど、収益性・回収性が高い物件といえますし、エリア別や駅別に集計したデータは、各地点のマンションの資産価値を判断する指標として有効だとおもいます。
で、今年の調査結果に拠れば、PERが最も高かったのは、東急東横線「自由が丘」駅の40.82。
昨年分譲されたマンションと、賃料事例が発生したマンションのスペックが大きく乖離していたため新築価格に比べて賃料が低く、PERが大きく上昇。
次いでJR総武線「市ヶ谷」駅の39.57、東急東横線「中目黒」駅の35.56。
逆に、PERが最も低かったのは京王相模原線「橋本」駅で15.54となっています。
首都圏の新築マンションPERは平均で24.56(前年比0.13ポイント低下)と小幅に低下したものの、依然として24ポイント台半ばの高水準で推移。
新築マンション平均価格7,828万円(同1.1%上昇)に対して平均賃料は26万962円(同1.7%上昇)と、賃料の上昇幅が新築価格をわずかに上回ったことがPERの低下につながったと。
是非参考に、覗いてみてください。
<元データはこちら>
https://www.kantei.ne.jp/report/111PER2021_shuto.pdf
株式会社アズワン_小林