東日本旅客鉄道(株)は、大規模複合開発「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」(東京都品川区)の本体工事の着工を発表しました。
JR東日本グループは、東京の国際競争力向上と国内外からの多様な人々の交流・流動の創出に向けて、「浜松町」駅から「大井町」駅に至る東京南エリアのまちづくりを進めていますが、同開発は、その重要な柱の一つとなります。
品川区や周辺地域・事業者と連携して、施設整備や駅の改良を実施する計画ですが、JR東日本は大規模複合施設を、品川区は新区庁舎などを整備し、大井町エリア全体の新たなにぎわい創出を目指す構想です。
JR東日本が整備するのが、同開発の「A-1地区」「A-2地区」の2つの街区。
「A-1地区」では、敷地面積約2万2,300平方メートルに、地上26階地下3階建ての建物2棟を建設。
延床面積は約25万平方メートルで、1棟はオフィス(約12万4,000平方メートル)、もう1棟は商業施設(約1万9,700平方メートル)、ホテル(客室数285室)、賃貸住宅(総戸数290戸)、駐車場が整備されます。
「A-2地区」は、敷地面積約7,100平方メートルで、地上2階地下2階建て、延床面積約9,100万平方メートルの開発となり、商業施設(約1,100平方メートル)と駐車場で構成されます。
また同開発では、周辺の高低差に対応した重層的な歩行者デッキを整備し、東西軸のアクセス性を高める予定。
開発街区と南側のエリアをつなぐ東急大井町線高架下に新設する通路とも接続し、まちの回遊性を向上。
加えて地域の防災力強化へ、災害時に広域避難場所となる約4,600平方メートルの広場が設けられ、整備建物内には帰宅困難者約3,000人を受け入れるスペースも整備されます。
開業は2025年度末の予定。
城南・南地区、沿線の新たな顔の誕生が今から楽しみです!
株式会社アズワン_小林