三井不動産(株)が、国内最大の木造混構造の賃貸オフィスビルになるプロジェクト「日本橋本町1丁目3番計画(仮称)」に着工しました。
計画地の敷地面積は約2,500平方メートル。
建物は高さ84mで、延床面積は約2万8,000平方メートル。
設計・施工は(株)竹中工務店が担当。
竹中工務店が開発し大臣認定を取得した耐火・木造技術等を導入し、1,100立法メートル超の木材を使用。
この取り組みにより、同規模の一般的な鉄骨造オフィスビルと比較して、躯体部分において、建築時のCO2排出量の約30%を削減する効果を見込んでいます。
建設に当たっては、三井不動産と(株)日建設計が作成したマニュアルをベースに(一社)不動産協会が策定した「建設時GHG排出量算出マニュアル」を適用、同マニュアルを適用してCO2排出量を把握する取り組みは、同オフィスビルが初となります。
オフィス基準階面積は約1,180平方メートル。
内装・仕上げ材にも木材を積極的に活用、事務所専有部は木の構造部材を現しとし、木に触れ、香りを感じられる環境を創出します。
また、一部フロアには、日本橋において三井不動産初となる、都心型の賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」が整備されます。
併せて敷地内には約480平方メートルの緑地を整備。
オフィスワーカー、来館者、周辺住民に緑豊かな歩行空間を提供。
樹種の選定にあたっては生物多様性に配慮し、「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」の取得を目指すとともに、ビルの屋上には、有機質肥料を用いた水耕栽培システムや、空調設備の省エネ効果が期待される屋外機芋緑化システムを導入する計画です。
竣工は2026年の予定。
尚、三井不動産グループは、北海道に約5000haの森林を保有、本プロジェクトでは使用する1100m3超の国産構造木材のうち、約100m3分に保有林の木材を充てる予定です。
野村不動産(株)×清水建設(株)の木造混構造の賃貸オフィスビル「野村不動産溜池山王ビル」を超えるプロジェクト。
大いに注目です。
株式会社アズワン_小林大祐