千葉県、柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)において、公道で自動車の走行中に給電する実証実験がスタートしました。
本件は2023年6月に、「柏ITS推進協議会」の枠組みで実施している電気自動車への走行中給電技術の実証実験が、国土交通省が公募する「道路に関する新たな取り組みの現地実証実験(社会実験)」として採択されたことによる取り組みだそうです。
今月から2025年3月まで、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅西口至近の市道にて、電気自動車への走行中給電技術の実証、および社会的受容性の確認を実施。
公道での電気自動車への走行中給電実験は日本初だそうです。
これまで、東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本博志教授、清水修准教授らの研究グループが、走行中給電システムの研究開発を推進。
現在は(株)ブリヂストン、三井不動産(株)などが参画する共同研究グループ(※)で研究を行なっており、今回の実証実験は、同研究グループが研究・開発したシステムや技術が導入されています。
今回の実験は公道で行なうため、走行中給電システムを搭載した上で、ナンバーを取得した車両で実施。
実証実験で使用する送電コイルは、東大グループが設計を行ない、10秒充電することで一般的な電気自動車が1km走行することが可能だそうです。
いよいよ、な走行中の給電。
調べてみると、海外では、スウェーデンや中国などでも研究開発が進められていたり、アメリカのスタートアップ企業では、ワイヤレス充電技術を開発していて、BMWやフォードなどの自動車メーカーに採用されているようです。
日本でも、2025年大阪・関西万博で走行中充電システムが導入される予定だとか。
今後は、さらなる研究開発+官民の協力によって、走行中給電が実現、を超えて実装可能な技術となることを期待したいですね。
うーん、まさに、スマートシティ。
※2社のほか日本精工(株)、ローム(株)、東洋電機製造(株)、(株)小野測器、(株)デンソー、SWCC(株)、(株)カーメイト、国立大学法人千葉大学が参加。
株式会社アズワン_小林