今回もまた、毎度AI話をひとつ。
ChatGPTなどの生成AIの登場によって、私たちの業務環境は変わりました。
AIで、整った文章を書いたり、綺麗な資料を作ったり、データを集計したり。
そのスピードは劇的に上がりました。
AIは私たちの仕事の「課題を解く力」を大きく底上げしてくれています 。
しかし、ウチの会社でもそうですが、現場では新たな問題が起きています。
それは、例えば「出てきた資料は綺麗だし間違っていないけれど、根本的に的を外している」といった現象。
これ、なぜ起きるのでしょうか。

仕事には大きく分けて2つのステップがあります。
1つは「どう解くか(課題解決)」。
もう1つは「何を解くべきか(課題設定)」。
AIは「どう解くか」については驚異的なスピードを発揮します。
が、問題は、そもそもAIを使う側の人間が、「そもそもどちらの方向に向かうべきか」を考え、それを定める訓練が足りていない、課題設定能力が足りていない、おバ◯さんの場合、です。
彼が的外れなAIに指示を出すと、AIはその猛烈なスピードで、私たちを「的外れなゴール」へと連れて行ってしまう。
私たち日本人が学校教育で何年も訓練されてきたのは、「最初から用意された問題文を、いかに早く正確に解くか」です。
しかし社会に出ると、「売上を上げて」「お客様を開拓して」「若手社員の離職を防いで」といった、問題文すら完成していない、フワッとした課題ばかりが降ってきます 。
例えば「最近主力商品の売上が悪い」と聞いたあなたは、AIを使って綺麗な「営業資料」をあっという間に作り上げることができる。
これは課題解決の力です。
しかし、実は売上低下の本当の原因が「購入3ヶ月後の解約率」だったとしたら、その営業資料をは何の意味も持ちません。
何故売上が落ち込んでいるのか、、、
「新規の入客が減ったのか?」「単価が落ちたのか?」「リピートが減ったのか?」
課題を分解し、検証し、仮説をたてる。
自分の頭を使って、経験も頼って、周りの人の知恵も拾って、まだどこのデータにもなってない日々の商いの肌感覚、あるいは市場トレンドなんかも踏まえ、課題解決のために必要な本当の的を絞り込む作業、そこにこだわるプロセス。
これこそが「課題設定」の力です 。

生成AIは、課題解決能力、つまり「解き方」を民主化しました。
そんな今、我々に求められているのは、上司から指示された作業や、クライアントから問われた課題を、AIを頼りに「そのままこなす」ことではありません。
そもそも上司やクライアントは、あなたに問うより遥か前に、あなたに与えた問いを解決するため、自身のAIに問い、一定の答えを得ています。
ちなみに、大抵の上司やクライアント=あなたに問う側の人たちは、あなたより、数段問題意識が高く、思慮深く、示唆ある人たちです。
そんな人たちに、考え足らずでAIに頼り、結果的外れなあなたの指示に基づいて生成された「的外れな結論」、その資料やプレゼンテーションはなど、到底通用するわけがない。
あなたは先ず、この現実、当然の摂理を自覚するべきですね苦笑
AIに指示する前に、プロンプトを作成する前に、考えてみましょう。
「そもそもこの資料は何を判断するために必要なのか?」
「もっと別の解決策のほうが良いのではないか?」
常に自問自答する力。
一旦出た答えをも、問い直すプロセス。
別の角度からものを見るための、視野、視座、視点。
これらは、これまでのビジネスにおいても、「問う力」=課題設定能力に幹にある、重要なスキル。
そして生成AIの協業時代、つまり「解き方(課題解決能力)」を民主化されたこれからこそ、真に問われる能力です。

「言われた問題を解く側」から、「解くべき問題を設定する側」へ。
あなたはそのためにAIを使うべきです。
そこがわからないうちは、あなたのAIも、その生成物も、、、○○にAIです。(2度目)
株式会社アズワン_小林大祐